去年の11月、ジャパンカップで優勝したことをきっかけに、サーフィンを諦める決意をしました。
それは、”父さんのような父さんになる”という、僕の夢のためです。
父が僕に与えてくれたものを、将来自分が持つ家族にも与えたい。
父のように周囲に慕われる人になりたいと、中学生の頃、校長先生に語ったことを今でも覚えています。
そのためには、いつまでも実家で親に頼っているわけにはいかない。
だからこそ、サーフィンを諦めて、本気で働こうと決意しました。
それからの1年は、海に入ることも友達と遊ぶことも我慢し、「とにかく稼がないと」と仕事に打ち込みました。
150万円以上の自己投資をして、稼ぐために必死で働き、「遊んでいる場合じゃない」「自分の力で生きなければ」と追い込んできました。
そして、1年がたった今、僕は鬱になっていました。
まさか自分が…と思いました。
「この俺が鬱?」「能天気でポジティブな俺が?」と疑いました。
毎朝、起きるのが怖くて、未来への不安や恐怖に押しつぶされることもある。
口癖は「何が楽しくて生きているんだ…」になっていました。
自分で決めたことだけど、サーフィンもできず、バリにも行けず、やりたくない仕事に追われる日々で、生きる意味さえ見失っていました。
でも、「頑張らないと、欲しい未来は手に入らない」「まいちゃんを幸せにしてあげられない」と思って、踏ん張り続けてきました。
その結果、今は何もできなくなってしまいました。
すべてを投げ出し、ただサーフィンをしたりアニメを見たりする日々を過ごしています。
生活のために最低限の仕事はしていますが、それ以外は自分の幸せを少しずつ取り戻すことを優先しています。
今改めて感じるのは、”やっぱり自分にはサーフィンしかない”ということ。
サーフィンが僕のすべてなんだと痛感しています。
その気持ちは、まさに父と同じです。(笑)
実は、彼女に告白したときも「俺はサーフィンが一番大事なんだ。それでもよければ付き合ってほしい」と言ったほど。(笑)
そんな僕を許してくれるまいちゃんには感謝しかありません。
本当に大切にしたいと思っています。
話が逸れてしまいましたが…(笑)
自分の気持ちに正直でいることは大切です。
そして、今の自分がどれほど幸せで、周りに支えられて生きているかも感じています。
確かに、やらなければならないことはある。
でも、本当に大事なことは、バランスを見ながら向き合っていくことだと思います。
誰かと比べたり、憧れたりする必要はないのかもしれません。
この1年に後悔はありません。
自分の未熟さや、周りの人の優しさ、そして恵まれた環境に気づくことができたからです。
まだ鬱状態ではありますが、少しずつ「楽しい」を取り戻していこうと思います。
おそらく、僕と同じような状況にいる人もいるかもしれません。
そんな人がこの記事を読んで、「自分だけじゃない」「明日はきっと楽しくなる」と思ってもらいたくてこの記事を書いています。
少しでも誰かの役に立てたら、最高です。